怒りがこびりつくあなたへ2「自分をいじめている」

自分ブランディング


前回までのまとめ

  • 怒りのシーンを何度も何度も思い出して「今度はこうしてやる」と考えているのが、「怒りがこびりついた状態」
  • 自分の怒りの感情に気づかず笑顔で流す、そんな感情と行為の隔たりが、「ああしてやればよかった」という怒りのこびりつきを生む。

(cf「怒りがこびりつくあなたへ1」)

■ 緊急事態のとき、一番とりやすい簡単な方法をとってしまう

心配、不安、怒り、憎悪、悲しみ、…
急激な感情に支配されると、脳がフリーズしてしまいます。
そんなとき、人は自分が取りやすい一番簡単な方法を取るのだそうです。
たとえば「振り込め詐欺」の電話を受け、家族の危機に心が不安で支配されてしまうと、
お金を払うのが簡単な人はお金を払ってしまう。
相談するのが行動として一番定着している人は、誰かに相談する、という具合です。
事が起こり、怒りの感情に支配されているとき、他者中心であれば「相手に嫌われたくない」「相手をとっちめたいほど怒っている」なんて相反する感情が心にうかびます。
もうパンク寸前。すると脳がフリーズします。
脳がフリーズしたとき、行動として定着している愛想笑いが出てくる。
そして、後でまた反芻する…怒りのこびりつき。

■ つらいのに忘れられないのは

【引用】「忘れたいのに、なかなか忘れられない」のは、こんなふうにあなたが”傷ついた場面”で自分の気持ちをごまかす癖がついているからです。
それは自分に嘘をつくだけでなく、あなたが「自分を守ってあげていない」状態とも言えるでしょう。
いい顔をしたり笑顔を演じて自分を偽れば偽るほど、あなたはそれを演じることに精一杯で、自分の気持ちまで心が行き届きません。頭も心も身体もフリーズしてしまう人が、どうやって、自分を守るというのでしょうか。
【出典】すばる舎『「しつこい怒り」が消えてなくなる本』P35 著:石原加受子

ここでまとめておくと、結局怒りがこびりつく一番の理由は、その時々で自分の気持ちに嘘をつくからのようです。
「ムカつく!」という本音と大きなへだたりがある
「そんなことで怒らない。私は大きな心の持ち主だ」という建前。
その隔たった気持ちの共存に心がパンクし、脳がフリーズする。そして出る愛想笑い。
建前と本音の差を埋めるかのように、後々思いだし、「あぁしてやればよかった」シミュレーションしては悶々とする。
怒りがこびりついています。
つまりは、怒るような出来事があるにしても、本音に嘘をつくことで、怒りのこびりつきの加速に、自分も荷担しているということになる。
ということは、その場その場でムカっとするのはしょうがないにしても、怒りのこびりつきを少なくすることはできそうです。

■ 自分を偽り続けて…

他者中心すぎ、いい人を演じ続けると、どこかで爆発してしまうことがあります。
外ヅラよくて、自分の気持ちに嘘つき続け、ちょっとちょっとマイナスの感情がたまっていく。

【引用】誰もが、自分の中にマイナスの感情を抱えていると、無意識に、それを解消しようとする動きをします。
自分の感情を解消したい。けれども、「満足のいく解消方法がわからない」としたら、誰かにうっぷんをぶつけて仕返しをすることぐらいしかできないでしょう。
大半の人が「自分とは直接関係のない相手に仕返しする」という方法で、感情をぶつけてしまうのは、こういう理由があるからです。
【出典】すばる舎『「しつこい怒り」が消えてなくなる本』P44 著:石原加受子

インターネット上の顔の見えない相手が標的になることもあるでしょう。
カスタマーセンターのクレーム係の人がターゲットになるかもしれません。
この爆発は八つ当たりに近いものがあるのですが、当の本人はそれには気づけません。
「正当な理由」「大義名分」が目隠しとなって、怒り爆発の本当の原因がわからないのです。
クレームはただの火種。
本当の爆発の原因は、自分の中にたまりにたまった火薬。
火薬とは、自分を偽ることで生まれた「本音と建前の摩擦」、ストレス、マイナスの感情なのでしょう。
僕の爆発の相手は、申し訳ないと思うのですが、家族だったりします。
「自分とは直接関係のない相手」というわけではありませんが、「爆発しても安全な相手」ということでは直接も間接もありません。僕にとってそれが家族なのです。
「俺だって仕事して疲れてるんや!休みの日ぐらい休ませろや!!!」
大義名分の目隠しをされた怒り、八つ当たりです。
あぁぁあぁ…ごめんなさい。
八つ当たりをしないためにも、怒りのこびりつきを無くすためにも、自分の感情を偽らないことが大切。
でも、そのためにはどうしたらいいのでしょうか?

■ 心の底から他者中心

【引用】簡単に言うと、「自分中心」になって、自分を基準にしたスキルを身につけることです。自分を基準にしたスキルというのは、「自分を守るスキル、愛するスキル」です。この際、相手のことなど考える必要はありません。ひたすら、「自分のために」を学びましょう。
【出典】すばる舎『「しつこい怒り」が消えてなくなる本』P62 著:石原加受子

父親には絶対服従でした。逆らえません。
その父親の後ろ盾もあって、母親にもあまり逆らえなかったように思います。幼児期の頃はね。
母には逆らえましたが、父親には中学高校、大学のときですら逆らえていなかったかもしれません。
「ガムはあかん。虫歯になる。」
「塾に通って、中学受験し。男子校にいいぞぉ♪」
「ええんちゃう?国立が。」
「やめとけ、そんなわけもわからん会社」
人生の先輩、経験豊かな親の助言に、間違いがあったとは思いません。よい友だちができ、仲間ができ、今の生活を満足できているのは、親のおかげです。
子をよき道に導くために、親の言葉は重要な役割を果たします。
ですが、その言葉一つ一つが、良かれと思って出ているその言葉一つ一つが知らず知らずのうちに「子の意志を否定する」ことになってしまっている。
「○○しなさい!」
「○○の方がいいよ!」
本当に当たり前に使う言葉です。誰もがこの言葉をあび、他者中心になっていきます。
親が悪いとはいいません。親には親の立場があります。子を思うがゆえにですもんね。子の意志は自由奔放。矯正もときには必要なのでしょう。
同時に子は子の立場がある。どんなに正当性があっても、その言葉に自分の意志は否定され続けているのです。
絶対服従であっていいわけがない。
このさい、親が悪い、良かったはどうでもいい。私たちが意識しなければいけないのは、幼少の頃の経験によって、骨の髄から「他者中心」になっているかもしれないということです。
「親に嫌われないように、親に怒られないように、どうしたらいいかな?」
染み着いた他者中心の考え方は、自分を空虚なものにします。
自分のドーナツ化。
「優秀」と親・先生に言われてきた子ほど、大学にきたとき、
「お母さんがどうすれば喜ぶのかは判る。でも自分が何をしたいのかが判らないんです。」
というそうです。
自分中心になるのは本当に難しいことなのかもしれない。言うは易しで行うは…なんですね。
でも、自分中心になることが、根本的な解決になるのなら、やるしかありません。
次回はいよいよ最後。「他者中心→自分中心」についての記事です。
長い文章ありがとうございました。
参考にしてください→
怒りがこびりつくあなたへ1
怒りがこびりつくあなたへ3


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